2028年度には西小と中央小を統合するなどとした、網走市教委が示した小中学校の統廃合基本案について議論する「網走市学校再編検討協議会」の初めての会合が、6月30日に開催されることが決まりました。協議会メンバーは公募の4人を含めた34人。西小と中央小の保護者や地域住民への事前説明は十分とは言えない中、本格議論がもうすぐスタートします。
当事者の意見聞かずに深い議論できるの?
網走市教委がまとめた基本案は3パターン。いずれも2028度には西小を中央小に統合し、2035年には市街地に2校の小中一貫の義務教育学校を設けるとしています。
網走市教委の基本案では、あと2年後には西小はなくなります。今、西小に通っている4年生以下の児童、そして保護者にとっては”大きな問題”で、不安・不満を抱える方は少なくないと思います。しかし、網走市教委が保護者や地域住民らを対象にした説明会は、5月29日開催の1回だけ。この”1回だけ”の説明会を経て、「網走市学校再編検討協議会」は設立され、6月30日には初会合が開かれることが決まりました。
当事者である西小、中央小の児童や保護者、地元住民の意見を満足に聞かずに、学校再編検討協議会で深みのある議論はできるのでしょうか? 疑問です。
協議会メンバーの選定方法は不透明
「網走市学校再編検討協議会」のメンバーは34人。市教委は先日、34人の氏名を公表しました。

協議会メンバーには市内小中学校のPTA役員が含まれます。関係者によると、ある学校のPTA副会長は協議会メンバーに選ばれましたが、この学校のPTA副会長は複数人おり、市教委はなぜか複数人の副会長全員に声をかけず、特定の副会長に協議会メンバーになってくれるよう依頼したようです。
公募メンバーは4人。関係者によると、公募メンバーを募集した際、8人からの申し込みがあったらしい。網走市教委はどのように、8人の応募から4人に絞り込んだのでしょうか?
ある関係者は、「市教委は応募者の居住地やお子さんの年齢などを踏まえ、バランスを考えて4人に絞り込んだようです」とし、「応募動機はあまり重視してはいないようです。また、第三者を交えた選考委員会のような形式で選んだわけでもないようです」と教えてくれました。
地元記者は「網走市教委は、議会などから公募メンバーの選考方法を問われた際、誰もが納得のいく説明をする必要があります。なぜなら、『水谷市長に近い人物ばかりを選んだのでは』との疑問に、可能な限り論理的に返答できないと、公募メンバーに選ばれた市民に対して失礼になります」との見解です。
ホントにきちんと選んでるの?
地元記者は以前から、網走市役所の公募メンバーの選定方法に疑問を持っているそうです。その理由は、次の通りです。
地元記者:「新庁舎建設を検討する委員会を発足する際=令和元年に発足=、市は公募メンバー5人を募りました。その際、12人の応募がありました。選ばれたメンバーの一人は当時、『役所から応募するように頼まれた。応募動機も役所の担当者が書いてくれました』と教えてくれました。こうした”内情”を知ってしまうと、市の公募メンバーの選定方法については不透明な部分が多く、『ホントにきちんと選んでいるのかな』といつも疑問に思っています」
地元記者は、学校再編検討協議会メンバーについて「新庁舎建設検討委員会のメンバーだった人が複数含まれています。この複数のうち、水谷市長とかなり親しい人もおり、『水谷市長と仲良しになるとメンバーになれるのかな』と思ってしまいますよね」と首を傾げていました。
『公開』での開催に
6月30日に初会合が開かれる「学校再編検討協議会」。いったい34人のメンバーからはどのような意見が出されるのか、とても興味があります。いつものように、役所が示したアイデアに「それでいいと思います」といった意見が大半を占める”シャンシャン”会議となってしまうのでしょうか?
学校再編検討協議会の初会合は「公開」されることになりました。

5月29日の西小・中央小・二中の保護者らを対象にした説明会では、学校再編検討協議会の公開を求める声が挙がっており、市教委はこうした指摘も踏まえて「公開」に踏み切ったと考えられます。
2年後には統合される可能性が高い、西小と中央小。「学校再編検討協議会」メンバーの方々へのお願いです。次の通りです。
「学校再編検討協議会ではまず、西小と中央小の統合に焦点を絞って議論して下さい。この議論をおざなりにすると、将来のまちづくりがうまくいかなくなる可能性が高まります。まずは西小と中央小の統合に集中して議論して下さい」
読者の皆さんのご意見をお待ちしております。



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