「難関大学」ってどこ?

教育問題
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網走市教委は地元高校の存続策として、網走南ケ丘高校の生徒を難関大学に合格させるため、有名塾による講習の受講料などを補助する試みを始めます。今年度当初予算に「高等学校魅力向上事業補助金」として500万円を計上。前例のない取り組みですが、いくつかの問題点が浮上しています。

南高を「進学校」に

地元記者によると、有名塾の河合塾との連携により、網走南高生を難関大学に合格させることで、網走南高が進学校であること明確に位置づけたい考えです。網走南校を進学校として明確に位置づけることで、有名大学をめざす地元小中学生が高校に進学する際の”市外流出”を防ぐ狙いです。

今年度当初予算に計上された補助金500万。この補助金は網走南高に対して支出されます。地元記者によると、「河合塾の講師陣によるオンラインでの個別指導のほか、夏期・冬期講習などが実施されるそうです」

補助金の対象となるのは、今年度は網走南高1、2年生の各10人を予定。

今年度の対象者は1、2年生各10名を予定しています。単純計算ですが。生徒1人に対して25万円の補助金が支給されることになります。

「難関大学」の定義

500万円の補助金を活用して、河合塾の講習などを受けることになる南高1、2年生の計20人。この20人は難関大学の合格をめざします。難関大学に合格しないことには、南高を進学校として明確に位置づけることは難しくなってしまうのです。

では、500万円の補助金を予算化した網走市教委に、「難関大学」の定義はあるのでしょうか?

「難関大学」と聞くと、一般的には東京6大学や京都大や北大、東北大などが頭に浮かびます。

500万円という多額の公金を予算化した網走市教委は、難関大学の基準や定義を明確に示す必要があります。しかし、地元記者は「網走市教委には「難関大学とはどこをさすのか、そうした基準や定義はないようです」と教えてくれました。

「南高が決めること」

地元記者の話です。

「先日、網走市教委の幹部職員を取材し、難関大学の定義・基準について質問しました。幹部職員の回答は『基準・定義はありません。それは南高が決めることになっています』でした」

幹部職員の回答は驚きでした。

今回の補助金は南高を進学校にし、地元中学生の市外流出を防ぐことが最大の目的であるにもかからず、補助金を予算化した網走市教委は難関大学の基準を設定せずに「500万円」という補助金を何の根拠も持たずに積算したということになります。

ちょっとひねくれた言い方ですが、500万円の補助金で河合塾の講義を受けた南高生が途中で「大学を受験することをやめた」となることも考えられます。こうしたケースが実際に起きた場合、補助金は無駄金になってしまのではないでしょうか。

網走市教委は、500万円の補助金対象者を「1、2年生の各10人を予定」としています。しかし、この「各10人」についても、「網走市教委は明確に定めていないようで、幹部職員は『そちらも南高に任せています』と言う始末」と地元記者は呆れていました。

補助金を受けて河合塾の講習などを受けられる「1、2年生の各10人」は、どのように選ばれるのでしょうか?

「学校テストの成績がいい順」となりそうですが、高校生の心境を配慮すると、ちょっと酷ですよね。

南高はいったい、どのように補助金対象生徒を選ぶのでしょうか?この選定方法をしっかり構築した上で実施しなければ、生徒の間で差別感が醸成され、いじめに発展しないのか、不安は拭えません。

議論不足では?

南高への補助金500万円は、予算化するまでどれくらい議論されたのでしょうか?

取材した地元記者の話、学校関係者の証言、元PTA役員などへの調査などを踏まえると、500万円の補助制度を創出するまでの議論に費やした時間は少ないように感じます。

元PTA役員は「南高出身である水谷市長の強い思いが背景にあると思います。市長選に向け、南高OBや南高関係者の機嫌を取ることは重要。今回の補助金500万円は水谷氏の選挙活動と受け止める市民は少なくないですよ」と、取材に応じてくれました。

教育現場に政治が介入することはよくない。

教育現場を利用した選挙活動はよくない。

近年の網走教育は”政治屋に翻弄されている”感じがします。

皆さんの考えをお聞かせください。ご意見をお待ちしてます。

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