市長交際費、ようやく「公開」へ

市政関連

水谷市長が非公開を貫いてきた、市長交際費の支出内容が、公開されることになりました。私たち「網走の未来を考える会」が求め続けてきたことが、ようやく実現します。ただ、どこまで公開するかは未確定で、過去(令和7年度以前)の支出内容の詳細については”フルオープン”とはならないようです。水谷市長はなぜ、過去の分も含めて公開しないのでしょうか?

市民の関心の高まりを受け、”苦渋の決断”?

市長交際費は、行政執行上やまちの利益のために、市・町・村を代表して首長が外部との交際・交渉に利用するための経費。祝い金や式典への出席費、慶弔費、お土産などに支出されます。

道内にある市の大半は、市長交際費の支出内容をHPなどを通じて公表しています。しかし、網走市の場合は、情報開示請求をしなければ支出内容などを知ることができず、請求を経て資料を入手しても、すベての支出内容を知ることができません。例えば、令和6、7年度の資料に記された「香典」については、ほとんどが黒塗りの状態です

市長交際費の公開を求める動きは、私たち「ー未来を考える会」以外にも、網走市議の一部が過去の定例市議会で水谷市長の姿勢を追求してきました。

こうした”動き”を受けて、水谷市長は市長交際費の公開に踏み切る決断をしたようです。

香典「家族」が8割

網走市の今年度予算に盛り込まれた市長交際費は153万8千円前年度は336万6千円で、半分以下となりました。半分以下となった理由は様々ありますが、見方によっては「公開することで、市民からの『無駄遣いはやめろ』などとの批判をかわそうとした」とも受け取れます。

市には現時点で、明確な市長交際費の支出基準を設けていません。しかし、なぜか香典については「国会議員や市議会議員、市職員などの本人と家族」としているようです。ちなみに、令和6年度に市長交際費により支出された「香典」は、32件の計32万6500円。このうちの25件は対象者の家族で、全体の8割を占めています。

今年度からは、香典の支出対象を「市職員本人のみ」とするほか、贈答品は年1回ほどに削減するということです。

公金使った選挙活動と誤解されるのでは

税金で香典を支払う場合、「網走市政に貢献した方」が対象となるのは当然のことです。市職員 は仕事を通じて市政に貢献していることは理解できますが、「その家族」が市政に貢献した と判断するのは極めて難しいと思います。 「その家族」が果たした市政への貢献度は、いったい誰が、どのような基準で判定するの でしょうか? そうした基準は市役所に存在していないため、「最終的には水谷市長の考えとなります」(市職員)。

つまり、水谷市長の私的な思いで、市職員の「家族」に公金による香典を支払うことが可能だということです。今の網走市は、公金の私的利用が可能な状況にあります。おかしいですよね?

自筆で自宅住所を…私費か公費か判断困難

私たち「―考える会」は役所に対して情報開示請求をし、過去の市長交際費の支出内容の不当性などを調査しています。

令和6年度に市長交際費から支出された「香典」は 32 件で、このうちの 25 件は対象者本 人の「家族」への香典でした。全体の8割が対象者本人ではなく「家族」という理解しにくい状態でした。

私たち「―考える会」は、市長交際費による香典を受けった A さんから話を聞くことがで きました。そして、A さんが保管している当時の香典袋を見る機会を得ました。 私たちは、その香典袋を見て驚きました。そこには…

【驚き①】香典袋の表には、手書きで「水谷洋一」とだけ書かれていました。「網走市長」との文字が 一つもありません。 市職員によると、市長交際費で香典を支払う際、香典袋にはパソコン打ちで「網走市長 水 谷洋一」と記入するそうです。Aさんのケースは異なり「手書き」。しかも「網走市長」と は記載されていない。Aさんは「水谷市長個人からなのか、網走市長としてなのか判断が つかず、親族間で話し合った記憶があります」と振り返ります。

【驚き②】A さんが保管していた、水谷市長からの香典袋の裏にはなんと、水谷市長の自宅の住所が書 かれていました。驚きです。 もし、この香典袋に入っていたお金が市長交際費だったとすると、それは「市民からの香 典」となるので、香典袋の裏に水谷市長の自宅の住所を記すのは筋違いではないでしょう か?
A さんは「葬儀の日、水谷市長が葬儀場に現れた時、本人に『この香典は個人的なものか、 公的なものですか?』と確認すればよかったと思っています」と、複雑な胸中を打ち明け てくれました。

住民監査請求を視野に

市民Aさんの件も含め、公金である市長交際費はホントに公平・公正に支出されているのでしょうか?

水谷市長は今年度から公開することを決めましたが、私たち一般市民が過去の支出内容の詳細を知ることは極めて困難な状況にあります。

私たち「ー未来を考える会」は、市長交際費が適正に支出されているのか調べるため、市の監査委員に対して「住民監査請求(※)」することを視野に入れた準備を進めています。

【住民監査請求とは】市町村など地方公共団体の首長や職員などの違法若しくは不当な財務会計上の行為または怠る事実について、住民が、監査委員に対し、監査を求め、この行為を防止・是正し、若しくはこの怠る事実を改め、またはこの行為若しくは怠る事実によってこの普通地方公共団体の被った損害を補填(てん)するために必要な措置を講ずべきことを請求する制度。

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