2023年、網走市教委は市内A中学校で起きたいじめ問題3件とB中学校の1件を重大事態と認定し、第三者委員会を設置しました。A中学校の問題については、2025年7月に調査結果を公表。一方、生徒が亡くなったB中学校の件については現在も調査中で、結果がまとまるのは「今年度内(今年3月末まで)と聞いています」(地元記者)。いじめ問題を重大事態と認定した当時の教育長や校長らは定年退職や異動などで一線を退いており、関係する生徒や保護者らは、今回のいじめ問題が風化してしまうことを危惧しています。
同時期に「4件」は全国的にも異例
A中学校とB中学校のいじめ問題に関して、網走市教委は”同時期”に重大事態と認定し、第三者調査委員会を設置しました。同時期に4件を重大事態と認定し、第三者委員が設置されるのは全国的にも異例中の異例でした。
第三者委はB中学校の件について、生徒が亡くなっていることを受けて、いじめの有無などについて調査を進めています。調査対象には、網走市教委や学校も含まれ、当時の生徒に対する対応に問題がなかったのかなどを調べられているらしい。
B中学校のケースは、A中学校と問題とは大きく異なります。生徒が亡くなっているためです。
第三者委はいじめの有無について調べているらしいですが、当時の教育長や学校長、担任教諭は異動などで現場を離れており、調査は容易ではないことが想像できます。
いじめはあったのか、なかったのか?
3年前の出来事を遡り、関係者の証言を得て、状況証拠を固めて、「いじめの有無」について結論を出すのは至難の技でしょう。しかし、学校からいじめをなくすためにも、B中学校の調査結果は今後の教育行政を進める上でかなり重要になると思います。
口癖は「被害者ファースト」
網走のいじめ問題について取材を続ける地元記者は言います。
「市教委は『被害者ファースト』と口癖のように言いますが、いじめ案件によっては被害者とされていた子どもが加害者となっていたり、加害者とされていた生徒が被害者でもあったということがありうる。つまり、安直に『被害者ファースト』とは言えないのが、いじめ問題の難しいところです」
A中学校のいじめ問題では、網走市教委は記者会見で加害者の人数を間違えて発表。加害者とされた保護者らは市教委に抗議し、市教委は報道各社に謝罪説明する事態に追い込まれた経緯があります。
B中学校の話に戻ります。
生徒が亡くなったという事実は揺るぎません。
生徒が亡くなってから、市教委や学校は『被害者ファースト』の精神で第三者委の調査に協力しているはずですし、その姿勢は崩さずに生徒のご遺族らにも接していると思いたい。
市教委や学校が『被害者ファースト』の精神を忘れず、第三者委の調査に協力していたのか、ご遺族に接していたのかは、結果が公表された時に判明するはずです。
地元記者は言います。
「私の取材では、第三者委の設置後に”新たな情報”が浮上しています。この新たな情報については市教委を通じて第三者委に伝えられているはず。第三者委による結果に注目しています。
「他人事」ではありません
学校でのいじめはなくなるのでしょうか?
網走市教委は「いじめは絶対に許さない」と言い続けています。当たり前です。それは誰もが願うことです。
「許さない」とは、どういう意味でしょうか?
「いじめをした人間を許さない」ということなのか、「いじめを根絶させる」ということなのか?
A中学校、B中学校のケースは他人事ではないと思います。
行政だけに頼るのではなく、PTAを含めた保護者さん、地域のオトナ達も「いじめ」についての思考をさらに深める必要があると思います。
「いじめ」についてのご意見をお待ちしております。


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