サイト「ホントノコト」で網走市役所内でのパワハラ問題を取り上げたところ、連日のように情報が寄せられるようになりました。水谷市長をはじめ市役所は本気でパワハラを防ごうとしているのでしょうか?地元記者の取材では、市役所内に設置された「ハラスメント相談窓口」に寄せれた相談件数は、2025(令和7)年度が最も多かったことがわかりました。
「昭和」感覚によるズレ
2025(令和7)年度の市役所中途退職者は20人。このうち5人が「課長」「係長」でした。将来を有望される課長や係長が5人も中途退職するのは異例中の異例です。
サイト「ホントノコト」が”中途退職問題”を報じたところ、たくさんの方からご意見・ご相談などが寄せられるようになりました。
元職員Nさん(男性)の証言です。
Nさん:「上司から暴言や厳しい態度をされたことはないのですが……。苦しくて、辛かったのは飲食を共にすることを強要されたこと。昼食時間になると『一緒に昼メシを食いに行こう』と誘われることが度々あり、その上司から『地域経済を活性化させるためだよ。市の職員として当たり前だよ』と言われると、なかなか断れませんでした。別の上司は宴会好きで、誘いを断るのにパワーを使いました。宴会幹事を任された時は、上司の機嫌を損ねないように気を遣いました。今の網走市役所の幹部職員の一部は”昭和感覚”が抜けきれていないと思います」
職員Sさんの証言です。
Sさん:「同じ部署の同僚を上司Bさんがみんなの前で厳しく叱責する姿を見るのがとても辛かったです。その辛さが重症化した時は、上司Bさんが私のそばに来て話す声を聞くだけで気分が悪くなり、手が震えました。一番辛かったのはみんなの前で叱責された同僚だと思いますが、周囲もビクビクの連続で緊張した日々を送っていました」
Nさんは上司からの飲食の強要、Sさんは同僚へのきつい叱責を目の当たりにすることによる”間接的パワハラ”で心を痛めていたようです。こうした”パワハラの小さな芽”を早期に摘んでおかないと、原因を作っている上司はキャリアを重ねるごとに”絶大な力”を持ち、最終的にはその上司に「誰も注意できない」という状況を作ってしまう可能性があります。
パワハラ上司が相談窓口の担当者だったら….
網走市役所には「ハラスメント相談窓口」があります。国の方針に基づき、平成15年10月に設置されました。相談窓口の担当者として、「職員課に3人」「学校教育課に1人」「公平委員会に1人」「自治労網走市役所労組に2人」を配置しています。
相談窓口があることは、ハラスメント受けている職員にとっては救いです。ただ、もしも相談窓口の担当者が”パワハラ張本人”だったら、もし担当者がパワハラ張本人と懇意な仲だったら…..ハラスメント相談者や通報者が誰なのか、または相談内容や通報内容が張本人にダダ漏れしているかもしれません。
今はただ、網走市役所内に相談者を含めた公益通報者を保護する環境がしっかり整われていることを願うしかありません。(この点については今後も調査を進める考えです)
過去5年で最多
地元記者が得た情報を基に、「ハラスメント相談窓口」に寄せらた相談件数は以下の通りです。

過去5年のおいて、相談件数が最も多かったのは「令和7年度の4件でした」。令和7年度の中途退職は20人で、こちらも過去5年で最多でしたが、相談件数との関係性はなんとも言えません。
網走市役所の「ハラスメント相談窓口」で受け付けた相談の中で、「ハラスメント処理委員会」での対応案件は2件でした。この2件の協議内容は公表されておらず、市民が知る機会はまずないでしょう。
ハラスメント処理委員会で対応した2件について、市は以下のような対策を講じたといいます。

市は”それなり”の対策を講じているようです。しかし、このような対策だけで近年に顕著化した市役所での”パワハラ問題”を解決することはできるのでしょうか?
私たち『網走の未来を考える会』は以下のように提言します。
提言① 「ハラスメントに悩み苦しむ職員の相談窓口は、役所以外の第三者に任せる」
提言② 「水谷市長は一部の幹部職員に権限を集中させず、本来の”役所組織論”に回帰すべき」
提言③ 「水谷市長は市役所の人事計画にもっと関心を持つべき。ひとり一人の職員にもっと寄り添い、幹部職員の倫理観・道徳感を向上させる取り組みを進めること」


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