素直に喜べない

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「応援商品券」市民1人に1万7千円

網走市は物価高騰対策として、全市民1人あたりに1万7千円分の「応援商品券」を配布します。

2月下旬から順次、「ゆうパック」で市民宅に届けるそうです。

”お米券騒動”で注目された、国の物価高騰対策の一環で、網走市の「1万7千円」は道内の市の中でも高額です。

例えば、北見市は市民1人あたり「4千円」、札幌市は「5千円」。網走市がずば抜けて高額だということがわかります。

1万7千円分の商品券をもらえることで、物価高騰に苦しんでいる市民は喜ぶはず。

けれど、私たち「網走の未来を考える会」は素直に喜べません。

なぜか。

網走市の財政状況を考えると、そんなに大盤振る舞いをする余裕はないからです。

「ふるさと寄付」から1億円、一般財源から「2千万円」

今回の応援商品券の財源は、国の交付金約4億6千万円に加え、市の自主財源として「ふるさと寄付金」から1億円、そして一般財源から約2千万円を上乗せします。

つまり、市は自主財源として約1億2千万円を繰り出すわけです。

ちなみに、国からの交付金4億6千万円を網走市の全人口3万2千人で割ると、1人当たり1万円前後になります。

1人当たり1万円前後でもいいのでは?ーというのが、私たち「ー考える会」の主張です。

なぜか。

網走市の財政状況は厳しいからです。身の丈にあった財政運営をしなければ、「第二の夕張市」になってしまいかねません。まちの将来を担う子ども達に多額の借金を背をわせるのは心苦しい。

網走はずっと財政状況がよくない。以前は借金が膨れ過ぎて、「第二の夕張市になるかもしれない」とささやかれていたほどです。

前市長時代に思い切った財政改革が断行され、「第二の夕張市」は回避できました。しかし、まだまだ油断できない状況は続いています。

例えば、道が発表した道内市町村の財政状況で、網走市の「将来負担比率」(※将来的に返済しなければならない借金などが収入や財政規模に対してどの程度あるかを割合で示した数値)は123・9%で全道3位でした。ちなみに全道平均は14%、夕張市は104・5%で全道4位でした。

網走市の財政状況の厳しさを表現した数値です。

もうちょっと我慢できないの?

今回の応援商品券を、国の交付金だけと活用して1人当たり1万円の支給にしたら…

「ふるさと寄付金」1億円、一般財源の約2千万円は将来のために使えたはずです。

今の借金を将来の子ども達に背をわすのは忍びない。だから、今回の応援商品券は国の交付金だけを活用して「1人当たり1万円」でよかったのではないでしょうか。仮に「1人当たり1万円」でも、北見市や札幌市より高額なわけです。

水谷市長には、「もうちょっと我慢してほしい」と言いたいところです。

11月の市長選を見据えたバラマキ?

1人当たり1万7千円を支給する網走市の応援商品券に関する予算は、1月15日の網走議会・総務経済委員会に報告され、意見が交わされました。

https://www.youtube.com/watch?v=3MtFyC5SuSM

(網走市議会YouTubeチャンネルより)

総務経済委員会に所属する市議からはいくつかの質問がありましたが、厳しい市の財政状況を踏まえて「1万7千円」という支給額が「多いのか」「少ないのか」といった議論は皆無でした。

物価高騰対策を目的とした全市民に配布する商品券ですので、真っ向から「高過ぎる」と批判するのは政治家として難しいと思いますが、「1万7千円」の妥当性について、網走市の財政状況を軸にした議論もしてほしかったと思います。

なぜ、市側は一般財源から約2千万円を支給できると判断したのでしょう。

何度も言いますが、1人当たり1万円ではいけなかったのでしょうか。

中堅市議の見解は以下の通りです。

金額が少しでも多くなることは、物価高に対し市民生活が助かるのは確かでありがたいと思います。
全市民が対象で否定できないという一方で、1億の基金を繰入してまで増額するのは、これを成果と謳うかはわかりませんが、時節柄、政府の選挙対策のばら撒きに、今年11月の網走市長選挙を見据えて乗っかった様にも見えます。

この記事を読まれた皆様はどう思いますか?

厳しい財政状況の中での「1人当たり1万7千円」は多いですか、少ないですか?

ご意見をお待ちしております。

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