12月2日に開会した網走市議会定例会。初日から”大荒れ”であった。
前議長だった平賀市議と、彼が所属する会派・民主市民ネットに問責決議(※)案が提案され、全会一致で可決。しかし、可決された時点で民主市民ネットという会派は存在せず。なぜならば、同日の定例市議会が開会する直前に、会派・民主市民ネットは解散手続きを済ませていたからだ。前代未聞の事態である。
今回の事態の発端は、今年6月に私たち「網走の未来を考える会」代表の半澤氏が各市議に宛てた”手紙”を、当時の議長だった平賀氏が独断で各議員に配布しないこと決めた上、半澤氏に返還したことから始まる。こうした判断・対応を網走市議会の大半の市議は問題視。12月2日の定例市議会では平賀氏と彼が所属する会派・民主市民ネットに対して問責決議案が提出され、全会一致で可決されるーという流れである。
問責決議案が定例市議会に提出される直前、会派・民主市民ネットは解散の手続きを済ませるという”荒技”に出る。この行動に対して、他の会派は猛反発、いや、「呆れた様子」(ベテラン議員)であった。
なぜ、平賀氏と民主市民ネットは問責決議案を提出される事態に陥ってしまったのか?
(※網走市議会においての問責決議とは=問題行動などをした市議などに対して政治的な責任を網走市議会として問う行為。法的拘束力はないが、不信任決議や辞職勧告決議などと同様に”重い”決議)

独断で返還を決める
私たち「網走の未来を考える会」の半澤代表は今年6月、当時の網走市議会議長であった平賀氏の過去の行状を記した手紙15通を網走市議会事務局に持参し、平賀氏以外の全議員に手渡してくれるよう依頼。しかし、当時の副議長だった立埼氏は「平賀議長(当時)の判断を仰ぐ」として、保留に。結果的に平賀氏は、半澤氏からの手紙の扱いを会派代表者会議に諮ることもなく、独断で手紙は各議員に配らずに、半澤氏に返還することを決めたのだった….。
平賀氏はなぜ、独断で半澤氏の手紙を各議員に配布しなかったのだろうか?
しかも平賀氏は手紙を半澤氏に返還した後、半澤氏の手紙の内容に反論すべく、自身の思いなどを記述したチラシを作成し、地元フリーペーパーなどを通じて全戸配布した。
半澤氏の手紙の内容詳細は一般市民には知らされておらず、平賀氏のチラシを読んだ市民の大半は「平賀氏は何を言いたいのかよくわからない」という反応だった。
「平賀氏が全戸配布したチラシの記述にはいくつかの誤りがあった」(半澤氏)。
例えば、このチラシに実名で書かれた小田部市議は「記事の内容は事実と異なる」として平賀氏に抗議し、民主市民ネットに対しても会派としての謝罪や説明を求めた。しかし、両者ともに小田部氏の求めに応じることはなく、問題発生から半年、チラシ配布から4ヶ月が経過しても”ノーリアクション”を貫いてきた。
半澤氏の手紙に対する平賀氏の独断措置。そしてチラシの誤記載、加えて平賀氏が所属する民主市民ネットの誠意を欠いた姿勢を疑問視した網走市議会の他会派は、これまでの会派代表者会議(非公開)を通じて、平賀氏と民主市民ネットに半澤氏や小田部氏に対して誠実な対応をすべきーと再三にわたり促したようだが、両者は従うことはなく、今日までに至った。
12月2日の定例市議会で平賀氏と民主市民ネットに対して問責決決議案の提案理由を述べた永本市議(公明クラブ)は、次のように説明し、理解を求めた。
網走市議会は、平賀議員が市街地全域と各地域に配布したチラシ及び、SNS等ネットを駆使し多くの市民に対して誤情報を発信・拡散を行なった問題に対し、平賀氏と所属していた元会派 民主市民ネットの責任ある対応を欠いた姿勢を、議会の信用と秩序を根底から揺るがす極めて深刻な問題であると断ずる。よって、本議会は、両者に対し、ここに強気き非難と問責の意を表明する
突然の解散
平賀氏の所属していた会派の”元”民主市民ネット。解散直前までは、ベテラン議員の山田氏が代表を務めていた。
山田氏は網走市労連(網走市職員からなる労働組合)の支持を受けて市議となった元市職員。物腰の柔らかさが売りだったが、「決断力のなさ」「誰にでもいい顔をする」との批判は絶えずつきまとう政治家である。
私たち「網走の未来を考える会」はこれまで、市民に配布したチラシを通じて、山田氏の決断力のなさが、網走市政の停滞の一因であると指摘してきた。
今回の”平賀氏の騒動”は顕著な例で、山田氏のリーダシップの欠如が、結果的には「問責決議の可決」という事態に発展してしまった。
会派・民主市民ネットは、立憲民主党をバックにした会派である。

地元代議士である立憲民主党の川原田衆議院議員は、元網走市議である。
川原田氏は前回の衆議院選挙北海道12区で比例当選。得票数を見ると、北見市や網走市、斜里町においては自民党の武部氏を上回っていた。立憲民主党の若きエースである。
今回の問責決議について、市内の立憲民主党関係者は「川原田氏の選挙に影響しなければいいが」と一抹の不安をよぎらせている。



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