12月の網走市議会・定例会の開会が近づている。定例議会では一般質問が行われ、各議員は市民の要望や悩みなどを代弁し、市政に反映するように求める貴重な場となる。
先日、一般質問する各議員の質問内容の通告が締め切られ、”誰が何を”質問するのかが明らかになったのだが…
与党系会派の不思議
先日に公表された、12月定例市議会・一般質問に登壇する市議とその質問内容。
今回は8人の市議が一般質問するようだ。
私(このコラム執筆者)は驚いた。「えっ?たったの8人だけ?」、と。
網走市議会の定数は16人(1人は療養中のため長期欠席)。
網走市議会の慣例として、一般質問は「議長」「副議長」「監査委員」は一般質問を控えるという”習わし”がある。現状では、16人の市議のうち13人は何の制約を受けず、容易に一般質問ができるわけだ。(言い換えると”本人のやる気したい”である)
今回、通告したのは8人。私は「少な過ぎる」と驚いたわけだ。
網走市議会では、長年にわたり一般質問をしない市議が出現する。前回の市議選で落選した超ベテランだった元市議(男性)は現職中(約40年間)に一般質問をしたのは数回だけ。
私は以前、この元ベテラン市議に対し「なぜ質問しないのか」と尋ねた。彼は「水谷市長とは議会以外でも頻繁に情報交換しているので一般質問する必要はない」と胸を張って答えた。
彼の答えに対して私は「全くおかしな考えで、市民の代表として職務を果たしていないのでは」と反論したところ、彼はものすごく激昂し、口論になったことを思い出す。
12月の定例市議会で一般質問をしない市議について、私が注目するのは”与党系会派”の動向だ。
現在の網走市議会には6つの会派があり、このうち与党系会派(※水谷市長を応援する会派)は3つある。(※国政では公明党が自民党との連立政権を離脱したが、網走市議会にはおいては会派「公明クラブ」は与党系と位置付けておく)
与党系会派のうち、12月の定例市議会で会派所属議員が誰も一般質問をしないのは「希政会」(2人)だけである。
ただ、「希政会」以外の「研政会」(3人)は所属議員1人だけが一般質問するものの、長年にわたって水谷市長を熱烈に支援しているベテラン議員の井戸市議、立崎市議は質問しない。

与党系会派は水谷市長を支えるために、これまでの市政や議会運営での局面はいつも、水谷市長が困るような行動は避けてきた。
今回の12月定例市議会は、「市長交際費の公開」や「日本ホワイトファームの火災対応」など水谷市長にとっては”手痛い事案”が争点になりそうな気配が強い。そのために「与党系会派は水谷市長に忖度して一般質問を控えた、と思われても仕方ないのでは」(ベテラン市議)
「質問しない」議員に理由を聞いてみた
私は先日、12月の定例市議会・一般質問に会派所属の議員が誰も質問をしない、会派「希政会」代表の石垣氏にその理由を尋ねてみた。石垣氏とのやり取りは以下の通りだ。

私:なぜ、会派の所属議員は誰も質問しないのか?
石垣氏:自分自身については、私のSNSでの炎上問題などがあり、今回の一般質問は自粛することにした
私:会派所属議員の里見氏はなぜ質問しないのか。
石垣氏:私も詳細はわからない。それは本人に聞いてほしい。
石垣氏が今回の質問を見送った理由は、それなりに理解できる。
里見氏についてはどうか…
里見氏は3年前の市議選で初当選した”1期生”である。1期生が一般質問をしないというは異例で、野党系の中堅議員は「理解に苦しむ」と首を傾げる。
里見氏は網走南ケ丘高校出身で、水谷市長とは同級生である。前回市議選には、水谷市長らの強い勧めもあって立候補した経緯がある。
初当選して間もない頃、里見氏は私に「同級生であるが、水谷氏にははっきりとモノを申していきたい」と話していた。
「市長交際費の公開」問題をはじめ「日本ホワイトファームの火災問題」など、水谷市政の課題は山積しているのは間違いない。
水谷市長の同級生であり、市議となってからも近しい存在である里見氏には、「12月定例市議会で一般質問してほしかった」と思う市民は私以外にもいるはずだ。
注目の質問
12月定例市議会・一般質問は、9日(火)と10日(水)に行われる予定だ。
市のHPでも公開されている、各市議の質問内容を見ると、「市長交際費」「日本ホワイトファームの火災」について質問する市議が数人いる。水谷市長との論戦に期待したい。
一方、与党系議員は「除雪体制」「AEDに三角巾を」などとの項目が並ぶ。論戦に期待したいところだが、いつものように”水が流れるような”質問と答弁のやりとりで終わるような気がしている。




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